2024/08/27
ファンライフ社長が語る|これからの住宅業界の行方【前編】
以前も少しお伝えしましたが、2025年4月から原則として全ての新築住宅に「省エネ基準適合」が義務化されます。
簡単に言うと、「これからは省エネ性能の高い家しか建てちゃダメですよ」ということに。
これを受けて、今後の住宅業界はどう変わっていくのか…?
ファンライフ社長・福場がたっぷりと解説します!
2025年から、家造りはどう変わる?
−−2025年から省エネ基準適合が義務付けられるそうですが、具体的には何が求められるようになるんですか?
【福場】一つは断熱性能(外皮基準)です。屋根、外壁、窓などの断熱性能が一定水準を満たすことが求められています。もう一つは、エネルギー消費量を抑えること。冷暖房費や換気、給湯、照明などに使われるエネルギー消費量を基準値以下にする必要が出てきます(※太陽光発電などでつくられたエネルギーは消費量から差し引かれます)。
−−この制度が始まると、家造りも変わってきますか?
【福場】少なくとも断熱性能に関しては、どこの住宅会社も仕様を上げてきています。今後2030年にはZEH水準の省エネ性能まで求められるようになりますから、断熱レベルが低かったローコスト住宅などは、これから性能も価格も上げざるを得なくなっていくでしょうね。ですが見方を変えれば、今回の法改正で変わるのは「断熱だけ」とも言えます。
−−どういうことでしょう?
【福場】結局、今回の改正で一番求められているのは断熱のレベルを上げることなんですよ。でもそれは、ちょっと窓を良いものに変えたり、断熱材のグレードを上げたりすれば達成できるので。これで日本の住宅レベルが格段に上がるとは思わないでください。
−−断熱性能が上がれば、住み心地も良くなるんじゃないんですか?どこのハウスメーカーを選んでも、同じレベルの家が手に入るようになると思っていました…。
【福場】それだけでは不十分です。もっと重視すべき要素が他にもあります!実は本当に住み心地の良い家造りのポイントをわかっていないハウスメーカーは少なくありません。熊本でも「断熱性だけ高めればOK」と考えている会社がたくさん見受けられるので注意が必要です。
福場が考える「本当に住み心地の良い家」とは…?後編に続きます。
お楽しみに♪