2024/08/29
ファンライフ社長が語る|これからの住宅業界の行方【後編】
2025年4月から始まる、新築住宅の「省エネ基準適合」義務化。
これによって、快適に暮らせる家が増えていくのでは…と思いきや、ファンライフ社長・福場は「今回の法改正で変わるのは主に断熱性能だけ。それだけでいい家は造れません」と断言します。
※詳しくは前編をご覧ください。
http://funlife-kumamoto.com/column/5505/
一体どういうことなのか?後編をどうぞ!
家造りは、結局は「バランス」が大事
−−断熱性能の高い家でも、住み心地が悪いなんてことはあるんですか?
【福場】大いにあります。たとえZEH水準を満たしていたとしても、「なんか暑い、エアコンが効かない…」という事態は十分にあり得ます。私は、断熱性に加えて大切なのは「気密性」と「換気」だと考えています。
−−なぜ、その2つが重要だと?
【福場】断熱性能をいくら上げても、家が隙間だらけで気密性が悪いと、結局エアコンで冷やした室内の空気が外へ逃げていってしまいますし、外の熱も家の中へ入りやすくなります。また換気の際にも同じく室内の涼しさ(or暖かさ)が失われていきます。ですから気密性を高く、そして第一種換気で計画的に、温度調整しながら屋内の空気を入れ替えていくことが大事になるわけです。要は、気密・断熱・換気性能をバランス良く取ることが大切なんです。
−−それができていない家もあるんですか?
【福場】よく見ると「断熱材はすごくいいものを使っているのに気密は弱い」とか、「すごく高い家なのに第一種換気すら使っていない」といったケースは案外多いですね。実のところ、断熱性を上げるのは簡単なんですよ。いい断熱材を使えばいいんだから。でも、気密性は施工の腕が良くないと上がりません。そして気密性を高めたなら、空気が滞留して結露を起こさないように、いい換気システムを入れてしっかり空気を循環させないといけません。だからこそ、どれか1つだけ改善するのではなく3つをバランスよく整えてあげる必要があるのです。
気密・断熱・換気の黄金バランスを実現した「そのうち」
−−省エネ基準だけ満たしても、いい家はできないんですね。
【福場】あくまでも今回の法改正は、いい家造りのための第一歩に過ぎないと思っています。それを踏まえた上で、コストをかけ過ぎずに良い住み心地を追求していくことが大事です。とはいえ、どこまで追求すれば十分なのか、その見極めはとても難しですよね。私たちは今回、自分たちが考える“ベストなバランスの家”を宿泊体験モデルハウス「そのうち」で実現しました。ここに泊まってみれば、私が言っているのは「こういうことだったのか」と実感していただけると思います。興味を持った方は、ぜひ暑い今こそ「そのうち」の住環境を確かめに来てください!
※宿泊体験に関するお問い合わせはこちらから♪